双日は4月5日、台湾で洋上風力発電所の建設・運営を行うため、雲林ホールディング社(Yunlin Holding GmbH、以下、雲林HD)を所有するドイツの大手再生可能エネルギー開発事業者 wpd(wpd AG)グループと、株式売買契約に署名したと発表した。
この売買契約は、双日と、JXTGエネルギー、中国電力と㈱中電工(以下、中電グループ)、および四国電力が、共同でドイツに設立したスターウインド・オフショア社(Starwind Offshore GmbH、以下、スターウインド社)を経由して洋上風力発電所の権益(雲林HD)の27%を取得するもので、この後、諸手続きを経て当該株式の取得完了となる。
これにより、双日は、スターウインド社および雲林HDを通じて、台湾の洋上風力発電事業者である允能(ユンネン)ウインドパワー社(Yunneng Wind Power Co. Ltd.=允能風力發電股份有限公司)の株式の9.1%を取得し、台湾における発電事業、また洋上風力事業に初めて参画する。
允能ウインドパワー社は、2021年12月までに、台湾の雲林県沖合で640MWの洋上風力発電所を建設し、台湾の再生可能エネルギー法に基づき台湾電力公司に対して、20年間にわたり固定価格で電力を販売する。
台湾は、2017年に電気事業法を改正し、「2025年までにすべての原子力発電所の原則撤廃」および「代替電源としての再生可能エネルギーの導入促進」を決定、2025年までに5.5GWの洋上風力発電所の導入を目指している。
双日は、今後も台湾や、台湾と気象条件が近い日本国内において、積極的に洋上風力事業に取り組んでいく。