日本貿易保険(NEXI)は4月2日、マレーシPengerang Refining Company Sdn. Bhd.(Pengerang Refining Company:PRC)が実施するRefinery and Petrochemical Integrated Development(RAPID)プロジェクト向けの融資に対して融資保険の引受を決定したと発表した。
このプロジェクトは、マレーシア国営石油会社Petroliam Nasional Berhad及びサウジアラビア国営石油会社Saudi Arabian Oil Companyが出資するPengerang Refining Company社が、マレーシア南部ジョホール州において日量30万バーレルの精製能力を持つ製油所、スチーム・クラッカー・コンプレックス等を建設・操業するもので、東洋エンジニアリングが、中核をなすスチーム・クラッカー・コンプレックスの建設を一括受注している。
Pengerang Refining Company社がプロジェクトファイナンスにより調達する資金のうち、日本からの輸出品等の代金に充てられる資金について、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、シティバンク、エヌ・エイ東京支店及び国際協力銀行が15億米ドルを協調融資し、NEXIはこのうち市中銀行による融資(6億米ドル)に対して、保険を引き受ける。
融資は日本企業による輸出を金融面から支援し、日本企業の国際競争力の維持・向上に寄与するもの。NEXIは今後も、日本の政策金融機関として、本邦企業による輸出を積極的に支援していく。