三井E&Sホールディングス(東京都中央区、社長:岡 良一)は、2019年度の三井E&Sグループ入社式(*)を行いました。
* 三井E&S造船、三井E&Sマシナリー、三井E&Sエンジニアリング、三井E&Sビジネスサービスを対象とする
■入社式社長挨拶(要旨)
新入社員の皆さん、ようこそ三井E&Sグループへ。
私も今日、三井E&Sホールディングスの社長としてスタートを切りましたので、1年生ということでは皆さんと一緒です。皆さんと同じように不安を感じ、一方で決意や希望を抱いて本日に臨んでいます。同じ1年生の私の今後の取り組みが皆さんに多少なりとも刺激を与え、また励ますことが出来れば、と考えています。
さて、様々な可能性を秘めた未来への出発点として三井E&Sグループを選んでくれたことに感謝いたします。
私が三井造船に入社した80年初めは、就職先として半導体産業は大変人気がありました。
一方で造船、重機は、と言えば、70年代半ばにオイルショックを発端とし、大規模な不況を経験し、当時造船会社は就職先として人気はありませんでした。それ以降もプラザ合意による円高により日本の造船業は大きな痛手を負い、造船や重工業―いわゆる重厚長大産業は今後日本では難しいのではないかと言われたものです。
しかしながら、日本の造船、重機は、不況期も継続してきた製品技術や生産技術の開発などを通じて、円高による影響を克服し、競争力を回復、現在でもしぶとくやっています。それは、我々の先輩、そして我々自身が復活を信じて変革を進めてきた結果に他なりません。
私は、将来を信じること、そしてそのために自分自身が変わり続けることが未来を切り拓き、自身の選択を確かなものとすると信じています。
三井E&Sグループは一昨年、100周年を迎え、新たな100年のスタートを切ったところです。新入社員の皆さんにも変革を進める当社グループの一員として変わり続けること、変えていくことを常に意識し、行動していってほしいと思います。
個人のキャリアと言うことについて、自身の経験も踏まえ、皆さんのひとりひとりに通じる、仕事に対する取組みの面でのアドバイスを贈りたいと思います。
それは、自分の仕事、自分のかかわる製品を好きになってください、ということです。
好きだからこそ興味を持って取組めるし、一所懸命に頑張ることが出来ます。 そしてそれが仕事の上で一人前、更にはプロになることにつながります。
私が考えるプロとは、チームの中で尊重され頼られ、他の職場やお客様からも一緒に仕事がしたいと望まれる人材です。更には他の職場からも欲しがられる。どこでも通用する。そうした人材がプロと言えます。もちろん、難しい局面、修羅場に出会うこともあるでしょう。でも、好きだからこそ乗り越えられる筈です。その時は辛くとも、修羅場を突破できれば大きな自信になります。そして、どれだけの修羅場を乗り越えて来たかが将来に向けた糧となります。
三井E&Sグループには好きになることのできる仕事や製品がかならずあります。 是非とも自分の仕事、製品を好きになってください。
それともう一つ。プロになるべく努力している人には周りが必ずサポートしてくれます。自分のことを振り返っても、チームで仕事を進める当社においては色々な人に助けられたと感じています。皆さんも一人ではありません。是非 人を助け、助けられるようになってください。ここにいる同期の人間のつながりを大事にしてください。
今、当社は一部事業での大幅損失により厳しい状況にありますが、現在、回復に向けた計画策定を進めており、これを確実に実施していけば三井E&Sグループの発展は間違いないと信じています。
このような重要な時にいろんな変革に携わることのできるのは新入社員の皆さんにとってもチャンスです。共に新しい三井E&Sを一緒に作っていきましょう。
[2019年度 新入社員内訳] 合計102名
配属先
三井E&S造船:20名
三井E&Sマシナリー:71名
三井E&Sエンジニアリング:7名
三井E&Sビジネスサービス:4名
*リリース内容から原文を紹介しています。