㈱タクマは4月1日、㈱サラ(本社:岡山県笠岡市)が推進する世界最先端の施設園芸プロジェクト向けに建設を進めていたバイオマス発電プラントを竣工・引渡しし、引き続いてタクマグループは、民間企業向けではタクマ初となるバイオマス発電プラントのO&M(Operation & Maintenance)業務、ならびに発電した電力の購入・供給業務を開始したと発表した。また、O&M等業務の開始に際し、同プロジェクトのサポートならびにパートナーシップの強化を目的として㈱サラに出資した。
㈱サラは、安心して食べられる美味しい野菜を、一年を通して安定的に届けること、生産者・販売者・消費者にとってリーズナブルで持続可能な関係を実現し「アジアにおける未来の野菜カンパニー」となることを目指して、岡山県笠岡湾の広大な干拓地において、国内最大規模となる13haの半閉鎖型グリーンハウスを用いた野菜栽培とバイオマス発電プラントを組み合わせた世界最先端の施設園芸事業を推進している。2019年4月より操業を開始し、美味しく、新鮮で、安全・安心なチェリートマト、パプリカ、リーフレタスの栽培と出荷を行っている。
タクマはバイオマス発電プラントを同社へ納入し、また現在、燃焼ガス浄化装置の建設工事を行っている。今回引き渡したプラントを含む設備一式は、同社のグリーンハウスで必要となる電力や暖房・除湿冷房用の熱、野菜の生長促進用の二酸化炭素を供給するバイオマストリジェネレーションシステムのコア機能を担う。
両設備についてタクマは2019年4月1日より20年間、タクマグループ会社で都市ごみ焼却施設等の運転・維持管理事業を行う㈱タクマテクノス(本社:東京都中央区)と共同で、設備の運転管理とメンテナンスを行い、安定的な運転とエネルギー供給に努める。加えて、発電した電力をタクマ子会社の㈱タクマエナジー(本社:兵庫県尼崎市)が購入し、グリーンハウスのほか一部を笠岡市内の中学校に供給し、地産地消を推進する。
同社への出資とO&M等業務の受託を通じて、先進的な取り組みを継続的に支援し、同社の価値向上に貢献するだけでなく、タクマグループとしてもO&Mや電力地産地消の取り組み等を通じて更なる経験やノウハウを積み重ねることで企業価値を高め、タクマグループ一丸となってこれまで以上の価値を顧客へ提供し、社会へ貢献していく。
<SARAパワー発電所 長期O&M>
実施場所: 岡山県笠岡市
発電規模: 10,000kW
主な燃料: PKS等の輸入木材、一般木材
O&M受託期間: 2019年4月1日~2039年3月31日(予定)