㈱ジェイテクトは3月28日、鉄鋼設備の中でも、硬質材の圧延や極薄圧延が可能な多段圧延機のバックアップロール(BUR)として使用される軸受において、使用環境に適した高性能高密封軸受を開発したと発表した。
圧延処理は圧延水をかけながら行われるため、軸受内部に水分や異物が浸入しやすいという問題がある。浸入した異物は、軸受内部の剥離や錆を引き起こすなど、軸受破損や短寿命の原因となるため、この過酷な環境に耐えうる高い密封性を持つ軸受の開発が求められていた。開発品は、高剛性シールプレートを改良することにより、軸受内部への圧延水や異物の浸入を96%抑えることに成功した。
また、多段圧延機は、安定した操業を実現する為に、定期的な洗浄などのメンテナンスが不可欠だが、開発品は洗浄時間の大幅な減少にも成功している。
ジェイテクトでは、この使用環境に適した軸受の開発により安定操業に貢献するとともに、製品の拡販を図っていく。
<販売概要>
販売目標:4億円/年
販売先:国内外のプラントメーカー及び製鉄所
生産工場:国分工場(大阪府柏原市)、光洋シーリングテクノ(グループ会社、徳島県板野郡藍住町)
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