三菱重工、自動運転機能を備えた消防ロボットの”実戦”配備型機を開発

・「放水砲ロボット」と「ホース延長ロボット」が消防隊員の接近が困難な火災現場で活躍へ

◆3月22日に消防大学校(東京都調布市)で実演公開を実施

◆互いがホースで接続されたまま自動運転で火元まで走行、放水能力は4,000リットル/分

 三菱重工業は3月22日、石油コンビナートなど消防隊員の接近が困難な火災現場での活躍が期待される消防ロボットとして「放水砲ロボット」と「ホース延長ロボット」の”実戦”配備型機を開発したと発表した。放水砲ロボットは、人が近づけない場所で消火冷却を効果的に行い、ホース延長ロボットは、最大300mまで消防用ホースを自動敷設して放水砲ロボットに効率良く水を供給する。これら2機種は、「偵察・監視ロボット」(飛行型および走行型2機種)と「指令システム」との組み合わせにより「消防ロボットシステム」を構成し、専用の運搬車両1台に搭載されて現場に移動することができる設計になっている。

 消防ロボットシステムは、消防庁消防大学校消防研究センターが平成26年度(2014年度)から5年計画で進めている「エネルギー・産業基盤災害対応のための消防ロボットシステムの研究開発」プロジェクトに参画して開発を手掛けてきたもので、専用の搬送車両1台に搭載されて現場に移動することができる設計になっている。2019年3月22日、消防庁消防大学校消防研究センター(東京都調布市)において、同プロジェクトの5年の成果として完成した実戦配備型ロボットの性能を実証する実演公開が実施された。

実演公開動画は→ ニュースリリース