オークマ、中国の販売・サービス体制強化 「済南テクニカルセンター」開設

 オークマは3月20日、中華人民共和国の東部 山東省 済南市に建設した「済南テクニカルセンター」の開所式を3月21日に行うと発表した。

 同センターは、上海、広州に続いて中国で3箇所目のテクニカルセンターとなる。済南市の高速鉄道駅(済南西駅)から22km、済南遥墻国際空港から38kmの距離にある済南ハイテク産業開発区にある。山東省のビジネス、研究開発の中枢となるこの地区は最先端のハイテク産業が数多く進出し、活気ある国際企業都市に急成長している。オークマでは、「済南テクニカルセンター」を活用し、山東省を中心として、その北部(河北省・天津・北京)及び、内陸部(河南省)において、顧客への技術提案・サポート、またアフターサービスを強化する。

 中国は、2019年の国内総生産(GDP)成長率目標を「6~6.5%」としている。米国との貿易摩擦により中国のみならず、世界経済を取り巻く環境は厳しい状況にあるが、中国政府は 2019年の景気拡大策として、製造業に対する増値税の引き下げ、インフラ投資の拡大など積極的な経済政策を進める方針を示している。

 中国では製造業の高度化の動きが年々高まっており、5軸制御マシニングセンタや複合加工機等の高付加価値工作機械の需要が伸びて来ている。また、労働力不足が深刻化している中、ロボットシステム等を活用した自動化・省人化分野の需要拡大が期待される。オークマでは、中国においてGDPが3番目に大きい山東省に「済南テクニカルセンター」を開設し、顧客への技術提案、技術サポート、またアフターサービスを強化することで、受注・売り上げの拡大を図っていく。

 具体的には、最新鋭の高付加価値工作機械による現地でのテストカット対応、加工サポートの強化、機械操作指導の充実、サービスパーツ在庫の充実によるアフターサービスの迅速化、地域に密着した営業活動を展開する。

<済南テクニカルセンターの概要>

名称:大隈機械(上海)有限公司 済南テクニカルセンター

所在地:山東省済南市天橋区梓东大道8号中徳産業園35号

代表者名:旭 泰博

建物面積:1,646㎡(ショールーム面積479㎡)

展示機:

最新CNC工作機械 5台 5軸制御立形マシニングセンタ MU-4000V-L

立形マシニングセンタ GENOS M560-V

1サドルCNC旋盤 GENOS L3000

1サドルCNC旋盤 LBR-370

横形マシニングセンタ MBR-5000H

社屋内:

1階 ショールーム、修理工場、測定室

 2階 事務所、会議室、セミナー室

従業員数:12名 (営業4名、技術2名、サービス5名、業務1名)

投資額:約3億円

設立年月:2019年3月

 ニュースリリース