日本製鋼所、2020年4月1日付けで名機製作所を吸収合併

 日本製鋼所は3月19日、完全子会社である㈱名機製作所(本社:愛知県大府市)を2020年4月1日付で吸収合併する方針を決定したと発表した。

 名機製作所は、射出成形機を日本で初めて開発したパイオニアとして、各時代に適応した様々な製品を製造・販売してきた。日本製鋼所は、2008年10月に名機製作所と資本業務提携を締結して以降、順次関係強化を図り、2016年3月には株式交換の方法により名機製作所を完全子会社とした。名機製作所の業績は、自動車関連向けの大型射出成形機を軸として堅調に推移している。2018年3月期の売上高は8,620百万円、営業利益409百万円、当期純利益156百万円。

 自動車産業は、今後も大型外装品など様々な自動車部品のプラスチック化、複合化が進展し、大型射出成形機のニーズがさらに拡大するものと考えられている。名機製作所は、これらのニーズに的確に対応していくため、一層の生産能力・生産効率の向上、新製品開発の強化、営業・サービス体制の拡充を行っていく方針。これらの施策を実現するためには相応の経営資源の投入が必要だが、日本製鋼所グループ全体の経営資源の最適配分の観点、投下する資本の効率性の観点、グループ内での機能重複排除等による業務の効率性の観点等に鑑み、今回、日本製鋼所が名機製作所を吸収合併することが、グループシナジー効果の最大化に資するものと判断した。

 日本製鋼所および名機製作所は、合併を機に、名機製作所における大型射出成形機の生産体制の拡充を着実に図るとともに、日本製鋼所広島製作所(広島市安芸区)との間で横断的に生産体制を見直す等、日本製鋼所グループ全体での生産能力の増強、更なる業務の効率化・生産性の改善を図り、グループ収益力の向上に努めていく。

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