三菱商事と中部電力は3月18日、英国のインフラファンド(HICL Infrastructure Company Limited)と共同で、英国西部沖合約30kmに位置するウォルニー・エクステンション洋上風力発電所(発電容量66万kW)向けの海底送電資産運営事業に係る優先交渉権を取得したと発表した。
取得した資産は、海底・陸上送電線および付随する洋上・陸上変電設備(資産規模 約750億円)で構成され、今後、英国当局および洋上風力発電所の開発事業者などとの調整・交渉を経て、2019年度中に運営事業権を取得した後、20年間にわたり送電を担う予定。
三菱商事は、英国100%子会社のDiamond Transmission Corporation Limited(ダイヤモンド・トランスミッション・コーポレーション社、以下「DTC」)を通じて、事業権を取得、この結果、DTCは英国における海底送電資産運営事業(20件)のうち8件に参画することになり、同事業のシェアトップを誇る。また、DTCが既に保有・運営、本資産に隣接するウォルニー1及びウォルニー2の海底送電資産運営に係る知見を活かして効率的な事業運営に取り組む。同事業を通じて、温室効果ガス排出抑制に貢献すると共に、引き続き、経済価値・社会価値・環境価値の三価値同時実現に資する取り組みを強化していく。
中部電力は、英国での送電事業への参画は初めてとなる。これまでに培ってきた信頼性の高い送変電保守に関する技術や知見を活用し、事業運営に貢献して参ります。今後、将来的な国内洋上風力発電導入時に備え、海底送電事業の保守・運営上のノウハウを蓄積し、同事業の知見をフィードバックしていきたいと考えている。
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