旭化成、タイAKSTで紙おむつ素材などのスパンボンド不織布製造設備を増設

 旭化成は3月15日、タイにおけるスパンボンド不織布の製造・販売会社である旭化成スパンボンド(タイ)(所在地:タイ国チョンブリ県シラチャ、以下AKST)の設備増設を決定したと発表した。

 旭化成では、スパンボンド不織布について、1973年の創業以来「エルタス」ブランドを中心に多岐にわたる用途展開により事業拡大を進めている。現在、国内では滋賀県守山市および宮崎県延岡市、海外では2012年に設立したAKSTと計3拠点に製造設備を有し、紙おむつなどの衛生材料、自動車などの各種産業資材や、消臭シートなどの生活資材など、幅広い用途に向けスパンボンド不織布を生産し、国内外で積極的な事業展開を行っている。

 中でも、AKSTにおいては2016年に2号機を増設し、アジア各国での紙おむつ市場の急拡大に対応してきた。今後も高い成長が期待される同市場をターゲットに、紙おむつ素材のさらなる高度化、品質およびコスト面での競争力強化を図るため、今回AKSTでの3号機となる高品質なスパンボンド不織布製造設備の増設を決定した。

<増設の概要>

立地:タイ国チョンブリ県シラチャ(サハ工業団地内)

生産品目:ポリプロピレン(PP)スパンボンド不織布

増設能力:年産1万5千トン

増産後の総生産能力:年産約5万トン

工期:2019年3月着工、2021年7月稼働予定

 ニュースリリース