ジェイテクト、5軸マシニングセンタ「FH630SX-5A」を開発、販売開始

   ㈱ジェイテクトは3月14日、TOYODAマシニングセンタのフラッグシップモデルとして、フレキシブル旋回主軸を搭載した5軸マシニングセンタ「FH630SX-5A」を開発し、3月14日より販売を開始すると発表した。

 「FH630SX-5A」は、労働人口の減少や自動車のEV化など激変する外部環境に加え、米中貿易摩擦に起因する不透明なグローバル経済状況下において、顧客に安心して設備導入してもらえる機械として開発した。成長が続く航空宇宙産業や、需要の見込めるエネルギー産業、農建機産業をターゲットに、加工の自由度と切削性能で他社との差別化を図っている。

<製品特長>

1) 様々な工作物に対応:フレキシブル旋回主軸を採用することにより、パレット上にクラス最大の積載性能を持つ。さらに主軸の旋回角度は230°(-210°~+20°)と広く、優れた主軸接近性を持つことにより、広い加工範囲を実現。工程集約の可能性を広げた。

2) クラス最強の切削性能:ジェイテクト独自の高剛性15000回転主軸が高能率加工を可能とした。さらに難削材の重切削加工対応として、8000回転主軸をオプションにて用意。運動性能と高剛性を実現するためのバックコラム方式や、熱変位・アンバランスに強い左右対称Y軸移動体を採用するなど頑強なプラットフォームを確立。

3) 高い生産性 :汎用性の高い機械仕様と量産設備で培った高信頼性・保守性が設備稼働率を支える。また既存の4軸機とのパレット共通化により、5軸機と4軸機で構成するフレキシブルラインを提案可能。

<販売概要>

狙い市場:航空宇宙産業、エネルギー、農建機、自動車部品市場

販売地域:日本国内、北米、アジア、欧州

販売目標:20台/年

メーカー希望小売価格(税抜き):86,300千円 国内標準本体仕様)

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