三菱重工グループ、新たに2社から機械駆動用ガスタービンの製品認証を取得

・仏石油大手トタルと米エンジニアリング大手のベクテルから

 三菱重工業三菱日立パワーシステムズ(MHPS)、および三菱重工コンプレッサ(MCO)は3月13日、出力12万kWの機械駆動用H-100形ガスタービンの製品認証をオイル&ガス業界の大手2社から新たに取得したと発表した。フランスの石油大手トタルTotal S.A.)、および米大手エンジニアリング会社のベクテルBechtel Corporation)から取得したもので、これにより、これらのオイル&ガス企業が手掛けるLNG(液化天然ガス)生産設備にMHPS製H-100形ガスタービンとMCO製コンプレッサを組み合わせた主冷凍パッケージを提供することが可能となった。

 今回の製品認証取得は、2016年の米エクソンモービルExxonMobil Corporation)、2018年のオランダのシェルRoyal Dutch Shell plc)からの取得に次ぐもので、三菱重工グループがオイル&ガス業界に向け革新的な技術を提供するための取り組みは着実に進展している。

 ヒューストンに本拠を置く米国三菱重工業株式会社(Mitsubishi Heavy Industries America, Inc.:MHIA) のオイル&ガスディビジョンで代表を務める大崎裕章は次のように述べている。 「今回、H-100形ガスタービンが新たに製品認証を得たことは、関係者にとって大きな励みとなります。H-100形ガスタービンは、LNGプラントに適した2軸機では出力が世界最大で高効率かつ幅広い出力範囲の運転に柔軟に適応することができ、LNG生産設備の運用改善とコスト削減に大きく寄与します。当社グループは、信頼性が高く建設コストとライフサイクルコストを最小化するLNG主冷凍パッケージの提供を通じ、顧客の事業に貢献していきます」。

 H-100形ガスタービンは、航空転用型ガスタービンの効率性・可変速運転機能と、産業用ガスタービンの耐久性・信頼性を兼ね備え、環境負荷が低いことが特長。現在普及している主冷凍パッケージと比べ設置スペースが小さく、再起動時間を短縮でき、メンテナンスも容易。

 三菱重工グループは、今回の新たな認証取得を受け、さらに幅広い顧客に向けLNG主冷凍パッケージの提案を加速していく。

 ニュースリリース