丸紅は3月7日、フィリピンの大手建設会社D.M.Consunji Inc.(以下、DMCI)と共同で、フィリピン運輸省より、マニラLRT2号線の東延伸案件(延伸区間:4km、2駅)を受注したと発表した。受注額は約69億円。
丸紅はコンソーシアムリーダーとして同プロジェクト全体の履行管理および鉄道システム(信号、通信、変配電)一式の納入を担当し、DMCIは鉄道システム一式の据付および軌道の納入、工事を担当する。なお同プロジェクトの高架橋および駅舎(Emerald駅、Masinag駅)の建設についてはDMCIが受注しており、完工間近。
同プロジェクトは、日本政府の円借款432億円が供与されている「首都圏大量旅客輸送システム拡張事業」の一環であり、マニラ首都圏で深刻化する道路混雑の緩和、ひいては大気汚染の削減および気候変動対策の取り組みに貢献する。
既設のLRT2号線建設案件は、マニラ首都圏を東西に走る13.8km、11駅の高架鉄道で、2000年に丸紅が車両、軌道を含む鉄道システムパッケージを受注し、2004年に完工した。丸紅は、フィリピンにおいてその他に、フィリピン国鉄の軌道改修案件、マニラLRT 1号線増強案件等、鉄道システム建設・納入の豊富な実績を有している。これまでの実績や同プロジェクトの履行を通じて獲得するノウハウを活かし、今後実施が計画されているフィリピンでの鉄道案件、その他インフラ分野にも積極的に取り組み、フィリピンの更なる社会経済の発展に貢献していく。
DMCIは、設立以来64年間、土木、交通、産業、公益事業、その他サービス等、多くのインフラプロジェクトで、市民の生活の質を向上させ、フィリピンの経済成長を持続させてきた。同プロジェクトにおいても、これまでの経験を活かし契約履行に努める。
<DMCI概要>
名称:D.M. CONSUNJI, Inc.
所在地:Makati City, Philippines
代表者:Jorge A. Consunji
設立:1954年
資本金:PHP 3,000百万(63億円相当)
事業内容:設計、土木・建築工事(主に道路、高速道路、鉄道、空港、橋、灌漑施設、ダム、貯水池、トンネル、給水設備、港、港湾、工業プラント、下水道・下水処理場、水処理プラント、公園等)
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