三菱電機、約12億円投じチェコに電動車両用モーター・インバーターの新工場建設

・欧州での電動車両用製品の需要拡大に対応

 三菱電機は3月6日、チェコ共和国の自動車機器製造・販売拠点である Mitsubishi Electric Automotive Czech s.r.o.(以下MEAC)に新工場を建設し、欧州での需要拡大が見込まれる電動車両用モーター・インバーターの生産体制を拡充すると発表した。今後さらに世界市場で需要拡大が見込まれる自動車の電動化事業を強化し、自動車機器事業のさらなる拡大を目指す。

 近年、地球環境保護の観点から、世界の自動車市場では CO2 の排出量削減に大きく貢献するHEV や EV などの電動車両の普及が急加速している。三菱電機は今回、MEAC 敷地内に新工場を建設し、48V ハイブリッド車用 ISG システム(※)等の電動車両用モーター・インバーターの生産体制を強化する。三菱電機は、今後も保有するパワーエレクトロニクスや車載制御、モーター巻き線の独自技術を強みとする製品を開発・生産し、自動車機器事業のさらなる拡大を目指す。

<新工場の概要>

所在地:チェコ共和国スラニー市(MEAC 敷地内)

面積・構造:延べ床面積約 9,880㎡、平屋建

生産品目:電動車両用モーター・インバーター

投資金額:約 12 億円

稼働開始時期:2020 年 4 月予定

環境・省エネ対策:LED 照明、冷媒・水併用空調システム(低 GWP 冷媒採用/欧州環境基準適合)

※Integrated Starter-Generator:スターター兼ジェネレーター。モーターおよびモーターを制御するインバーターで構成(2017 年 10 月 26 日 広報発表)

 「業界初、48V ハイブリッド車向けエンジン出力軸直結型 ISG システムを量産開始」

 http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2017/1026-b.html

<MEAC の概要>(2019 年 1 月末時点)

社名:Mitsubishi Electric Automotive Czech s.r.o.

代表者:城山 繁

従業員数:423 人

所在地:Politickych veznu 1564 274 01,Slany,Czech Republic

出資比率:

 ・三菱電機株式会社:90%

 ・Mitsubishi Electric Europe B.V.(三菱電機ヨーロッパ:本社オランダ):10%

資本金:350 百万チェココルナ(約 17 億円)

事業内容:自動車電装品(ISG モーター、オルタネーター、スターター、電動パワーステアリングモーターコントロールユニット)の生産、販売

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