プライメタルズテクノロジーズ、米社より厚板圧延機のアップグレード工事を受注

 プライメタルズテクノロジーズ(PT社)は2月28日、米国アラバマ州のニューコアスチール・タスカルーサ社(Nucor Steel Tuscaloosa, Inc.)より、厚板圧延機のアップグレード工事を受注したと発表した。このアップグレードには、4 ラッパーロール式の新型ダウンコイラーである「パワーコイラー(Power Coiler)」が含まれており、これにより、エネルギー産業向けにより厚肉のラインパイプを製造できるようになる。同プロジェクトは2020 年の第1 四半期に完工する予定。

 新型ダウンコイラーは、最大102 インチ幅までの、1.25 インチ厚の低炭素鋼板と1 インチ厚のラインパイプ鋼種の処理が可能。このほかPT社では、ランアウトテーブルと新規のコイル処理エリア、せん断機、油圧装置、結束機とマーカーを備えた検査ライン、さらにレベル1 オートメーションシステムへのアップグレードも提供する。

 ニューコアスチール・タスカルーサ社は、ニューコア社(Nucor Corporation)が運営する3つの厚板工場の1 つで、はしけ、橋梁、重機、タンク、船舶、風力発電タワーなどのメーカー向けに厚板製品を製造している。

 ニューコア社の厚板製品の生産能力と製品構成には定評があり、全厚板工場を合わせた年間生産能力は約2,825,000 トンと見積もられている。ニューコア社とその関連会社は、主に米国とカナダを生産拠点とする鉄鋼製品の製造企業で、その製品構成は、炭素鋼および合金鋼の棒鋼、形鋼、薄板、厚板のほか、中空構造用角鋼管、電線用導管、鋼杭、鋼製梁と桁、鋼製甲板、鉄筋コンクリート用組立鉄筋、みがき棒鋼、鋼製留め具、金属建築システム、鋼製格子、線材や金網など、多岐にわたる。また、ニューコア社は北米最大のリサイクル業者でもあり、子会社のデビッドJ ジョセフ社(David J. Joseph Company)を通じて、鉄と非鉄金属、銑鉄、HBI/DRI などの仲介、合金鉄の供給、ならびに鉄および非鉄スクラップの処理も行っている。

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