テルモ、ベナム工場に新棟建設でカテーテル生産体制を強化-5年間で150億円投資

 テルモ(本社:東京都渋谷区)は2月26日、ベトナム工場(ハノイ市)に3期棟として新棟を建設すると発表した。竣工は2020年12月を予定。また、既存の1期棟、2期棟にも増産のための生産設備を導入する。新棟建設と生産設備導入に関する投資金額は、5年間の総額で約150億円。今回の投資により生産能力は約2倍になる。

 2008年操業を開始したベトナム工場は、主にカテーテル関連製品を生産しており、中国・インドをはじめとするアジア、欧州、南米に出荷している。特に、中国とインドは、カテーテル市場の急速な拡大が予想されており、その地域の需要に応える生産体制を整備する

 テルモは、中長期成長戦略を実行するうえでのポイントの一つとして「グローバル・オペレーションの強化」を掲げ、生産能力増強やグローバル生産の最適化などを進めている。カテーテル分野では、国内は静岡、山口、岐阜に、海外は米国、ベルギー、プエルトリコ、ベトナム、中国に生産拠点を整備し、生産体制の強化を進めている。

 これからも、日本発のグローバル企業として、製品・供給・サービスの質を高めたトータルクオリティーを提供し、世界の医療現場から信頼されるトップブランドを目指していく。

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