本田技研、超小型高出力4ストロークエンジン「GX50」を発売

 本田技研工業(Honda)は2月20日、刈払機などのハンドヘルド作業機の動力源として好評の360°自在傾斜4ストロークエンジンで最大出力2馬力を実現した排気量50ccクラスの「GX50」を新たに開発、各種作業機器メーカーに向けて順次供給を開始すると発表した。年間50,000台の販売を目指す。

 GX50は、排気量47.9cm3ながら最大出力2馬力を達成し、小型化に加えて軽量化を施すことで2ストロークエンジン並みのパワーウエイトレシオ(出力重量比)を実現。また、作業者の負担を減らすために排気ガスや臭いに加えて重量を低減し、高出力と高い環境性能を両立することで作業効率を高めている。さらに、高負荷時でも粘りのある高いトルク特性と優れた燃費特性も実現している。

  Hondaは、環境や作業者への配慮を念頭に1997年に独自技術である世界初の360°自在傾斜機能を搭載した4ストロークエンジン「GX22/GX31」を開発し、2ストロークエンジンが主流のハンドヘルド製品市場へ投入。その後、「GX25」(2002年)や「GX35」(2003年)に進化させ、現在全世界で年間60万台を超える販売を記録している。今回GX50の投入により、ハンドヘルド製品市場で高まりをみせている2馬力クラスの4ストローク需要に初めて応えることで、さらなる4ストローク市場の拡大を目指す。

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