三菱重工グループ、ターボ冷凍機・空調機・ヒートポンプ給湯機事業で中国に合弁会社を設立

 三菱重工グループの三菱重工サーマルシステムズ(本社:東京都港区)は2月20日、中国の100%出資子会社である三菱重工空調系統(上海)有限公司(Mitsubishi Heavy Industries Air-conditioners (Shanghai) Co., Ltd.:MHIAS、本社:上海市)を通じて、江蘇省を拠点とする総合建設会社の南通華隆建設工程有限公司(南通華隆、本社:江蘇省南通市)と、同国におけるターボ冷凍機、空調機およびヒートポンプ給湯機の施工ならびにエンジニアリングを手掛ける合弁会社(JV)を設立、営業を開始したと発表した。過半出資によるJVを通じた施工・エンジニアリング機能の強化により、同地での販売拡大につなげていくのが狙い。

 新JVは「江蘇菱特建設工程有限公司」の社名で、上海近郊の江蘇省海門市に本社を構えている。三菱重工サーマルシステムズが有する製品技術力と南通華隆が培った高い施工・エンジニアリング能力の融合をはかり、従来からの機器の販売に加えて、施工・エンジニアリング業務も含めて受注する組織を構築することで、”三菱重工ブランド”製品の販売拡大に向けた中国市場における活動を支えていく。

 MHIASは、中国におけるターボ冷凍機、空調機およびヒートポンプ給湯機の販売・サービスを統括。新JVが拡充していく施工・エンジニアリング機能を強みとして、市場競争優位の体制を構築していく。

 南通華隆は、中国全土で総合建設事業を幅広く展開、受注実績を上げている。同社は「安全第一、品質向上」を経営理念としており、施工現場における安全管理、品質管理は高く評価されている。

 三菱重工サーマルシステムズは、環境に対する取り組みが本格化する中国市場で、高効率製品および自然冷媒CO2などを用いた環境負荷低減性能にも優れている製品を供給し、さらに施工・エンジニアリング機能を持つJVを持つことで、市場競争力の強化につなげるとともに、これらの製品の普及・拡大をはかり、地球温暖化防止にも貢献していく。

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