・2019年見通しは売上3,130億円、営業利益300億円
ナブテスコが2月8日に発表した2018年12月期連結業績によると、売上高は、中国及び新興国での建設機械需要、中国地下鉄向け需要、国内を中心とした自動ドア事業が好調に推移したことにより、前期比4.3%増加し2,946億26百万円となった。営業利益は、連結子会社に係るのれんの減損損失を計上した結果、同25.7%減少し218億89百万円となった。売上高営業利益率は7.4%となった。
■セグメント別状況
<コンポーネントソリューション事業>
コンポーネントソリューション事業の受注高は、前期比4.0%減少し1,147億16百万円となった。売上高は、同4.7%増加し1,192億80百万円、営業利益は、同1.1%減少し201億97百万円となった。
精密減速機は、生産設備の自動化・省人化ニーズにより第1四半期までは堅調に推移するも、 第2四半期以降は自動車向け設備投資等の延期により、売上高は前期比減収となった。油圧機器は、中国市場や新興国における建設機械需要が引続き高い状態にあり、売上高は前期比増収となった。
<トランスポートソリューション事業>
トランスポートソリューション事業の受注高は、前期比8.3%増加し867億90百万円となった。売上高は、同3.4%増加し818億63百万円、営業利益は、連結子会社OVALO GmbHに係るのれんの減損損失5,223百万円等により同76.1%減少し20億7百万円となった。
鉄道車両用機器は、国内向けの減少を中国地下鉄向けの増加と国内外でのMRO(MaintenanceRepair Overhaul)増加により、売上高は前期比増収となった。航空機器は、防衛省向けで減少しており、売上高は前期比減収となった。商用車用機器は、堅調な国内市場向けと東南アジア市場の回復により、売上高は前期比増収となった。舶用機器は、海運市況の緩やかな回復傾向により、売上高は前期比増収となった。
<アクセシビリティソリューション事業>
アクセシビリティソリューション事業の受注高は、前期比5.7%減少し749億6百万円となった。売上高は、同4.9%増加し759億57百万円、営業利益は、同10.5%減少し46億25百万円となった。
自動ドア事業は、プラットホームドアの売上好調により、売上高は前期比増収となった。
<その他>
その他の受注高は、前期比1.0%減少し184億16百万円となった。売上高は、同2.9%増加し175億27百万円、営業利益は、同23.9%増加し24億58百万円となった。
包装機は、国内外食品市場向けが堅調に推移し、売上高は前期比増収となった。
■2019年の見通し
ナブテスコグループでは、引続き建設機械需要、自動ドア事業が好調に推移すると共に、民間航空機需要も堅調であり、次期の売上高は前期比6.2%増加の3,130億円、営業利益は前期比37.1%増加の300億円を見込んでいる。
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