・高まる需要に応えてアフリカ事業を拡大、1億6千万ドルを投じて経済成長と雇用創出を支援
日産自動車とハスナウイ・グループは2月13日、アルジェリアおよびアフリカ全土にわたり拡大が見込まれる顧客需要を鑑み、総額1億6千万ドル(約176億円)を投資して、アルジェリアに新しく自動車工場を設立すると発表した。
日産およびハスナウイ社は、昨年12月6日にアルジェリア政府の承認を受け、これから数週間のうち に共同出資によるジョイント・ベンチャーを設立する。新工場は将来、乗用車と小型商用車63,500台の年間生産能力を有する予定で、複数のモデルを生産する。生産車種のラインアップは、追って発表する。
日産は、中期計画『Nissan M.O.V.E. to 2022』に則り、アフリカ、中近東およびインド地域におけるプレゼンスを倍増する計画。アルジェリアのような新興市場に生産工程を拡大するのは成長戦略の一環であり、同国市場への生産進出は、日産が昨年パキスタンでの自動車生産開始の発表に続くもの。
アルジェリアは、2021年までにアフリカ第2位の規模を持つ市場になるとみられ、同国政府は経済の多角化をめざし、現地サプライヤの基盤を拡大しつつ、最終的には年産500,000台まで生産を拡大することを目標としている。
日産の自動車工場の新設により、中長期的には、アルジェリアにおいて少なくとも1,800の雇用が創出されると期待される。日本から派遣する日産チームが、同国のサプライヤと共働し、技術的なサポート、トレーニング、スキルの交換を通して現地のサプライチェーンの発展に努める。
日産のアフリカ・中近東・インド マネジメント コミッティ(MC AMI)担当の専務執行役員(SVP)のペイマン カーガー氏は、次のように述べた。「新型モデルと革新的なテクノロジーをもたらすことで、日産は、アルジェリアのお客さまのご期待に添えるようになります。ハスナウイ・グループと協力し合う中で、当社は、アルジェリアの素晴らしい製品やサービスといった強力な財産を既に享受しております。日本のエンジニアリング技術を活用して生産ハブを築き、部品産業の発展に努めていきます。」
ハスナウイ・グループは、1964年にアブダラ・ハスナウイにより設立され、製造、流通およびサービス業界に利益をもたらし、アルジェリア経済の中心的役割を担ってきた。同社は、フェリエル・ハスナウイとセフィアン・ハスナウイという2人の共同社長のもと、アルジェリア経済の価値創出に尽力している企業。
ハスナウイ・グループは、アルジェリアにて日産車の販売を手掛けており、25年にわたる日産のパートナー。
「雇用と現地化を軸にした産業化はこの国の発展を約束するものです。そして、真の持続可能な価値を持つ我が国の経済は我々に富みと強い産業力をもたらします。」と、ハスナウイ社長のセフィアン・ハスナウイ氏は語った。
アルジェリアの新工場により、アフリカ地域での日産の潜在的生産能力は、総計約200,000台にまで拡大する予定。なお、この台数には、南アフリカ、エジプト、ナイジェリアの既存の工場を含む。
日産アルジェリア(ハスナウイ・グループ の子会社)は、販売台数の増加予想に従い、現在35店舗の販売網を拡大する予定。これにより日産は、2021年までにアルジェリア屈指の自動車ブランドに成長することを目指している。
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