アイダエンジニアリング、18年4~12月期売上は20.7%増の613億円

 アイダエンジニアリングが2月12日に発表した2019年3月期第3四半期(4~12月)連結業績によると、売上高は、米州以外での自動車関連向けプレス機械の売上増加や日本リライアンス㈱の新規連結効果等により、612億57百万円(同20.7%増)となった。利益面では、原価率の上昇等により営業利益が37億23百万円(同10.1%減)となり、経常利益は為替差損益の改善等により41億9百万円(同2.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は27億83百万円(同3.2%増)となった。

 受注高は、昨年度計上した大口受注の剥落もあり、627億16百万円(前年同期比6.2%減)となったが、受注残高は607億79百万円(前年度末比2.5%増)となった。

 4~12月期における世界経済は、先進国、新興国ともに景気拡大局面が続いているものの、中国や欧州等の主要国における景気減速により全体として力強さを失いつつある。今後も主要国経済の減速に加え、貿易摩擦、英国のEU離脱問題等、国内外で景気の下振れリスクは拭えない状況。鍛圧機械製造業界は、国内、海外ともに受注が増加し、4~12月期の受注は前年同期比21.2%増の1,443億86百万円(日本鍛圧機械工業会プレス系機械受注額)となった。

 アイダエンジニアリング2019年3月期第3四半期データ

■セグメント別業績

<日 本> 自動車関連向けプレス機械の売上増加や日本リライアンス株式会社の新規連結の影響等により、売上高は381億96百万円(前年同期比20.6%増)となったものの、セグメント利益は原価率の上昇等により、15億30百万円(同28.3%減)となった。

<中 国> 自動車関連向けプレス機械の売上増加により、売上高は101億26百万円(前年同期比44.2%増)となり、セグメント利益は増収により584百万円(同182.3%増)となった。

<アジア> 自動車関連向けプレス機械の売上増加等により、売上高は68億23百万円(前年同期比8.3%増)となったものの、セグメント利益は原価率の上昇等により915百万円(同24.6%減)となった。

<米 州> 自動車関連向けプレス機械の売上減少等により、売上高は124億80百万円(前年同期比11.2%減)となり、セグメント利益は減収及び原価率の上昇等により568百万円(同31.7%減)となった。

<欧 州> 自動車関連向けプレス機械やサービスの売上増加等により、売上高は113億25百万円(前年同期比15.3%増)となったものの、セグメント損益は原価率の上昇等により53百万円の損失(前年同期は101百万円のセグメント利益)となった。

■2019年3月期の見通し

 2019年3月期通期の連結業績予想については、中・大型プレス機械の工事進行基準の売上増により売上高を780億円から800億円に変更し、また、想定していた粗利益の低下により、営業利益を62億50百万円から60億50百万円に変更した。

 なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較している。

 アイダエンジニアリングの2019年3月期第3四半期決算短信