・国内外の化粧品需要拡大、今後の成長に対応
㈱資生堂は2月4日、福岡県久留米市に新たな生産拠点「資生堂九州福岡工場(仮称)」(以下、九州福岡工場:久留米・うきは工業団地内約9.7万㎡)を建設することを決定したと発表した。同工場は主に国内外向けのスキンケア製品の製造工場として、2021年度中の稼働を予定している。投資額は約400~500億円を見込んでいる。
■生産能力増強の背景
資生堂は、中長期戦略「VISION 2020」(2014-2020年)で掲げる「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指し、全社一丸となりさらなる成長の実現に取り組んでいる。
生産戦略においては、現在全社的なマーケティング戦略と連動しながら、グローバルな視点でサプライチェーン戦略の構築を進めており、原価だけでなく、リードタイムや在庫、原材料調達など様々な要素を加味し、グローバルで展開している各工場にて、柔軟に対応できる体制づくりを進めている。そうした中、国内外の化粧品需要拡大に対応し、今後の更なる成長性を確保するため、中長期的に安定した供給体制の確立が不可欠と判断し、現在建設中の那須工場、大阪新工場(仮称)に続き、新たな工場の建設を決定した。(主な事業所)
なお、現在建設中の工場、九州福岡工場建設、既存工場の増強を合わせ、約1,700億円超の投資となる見込み。
■九州福岡工場について
新工場は、需要が拡大するスキンケア商品の生産を担う拠点として、国際規格ISO22716に準拠し、高品質で安心・安全な商品を生み出します。次世代型工場として、IoTなどの最先端の技術や最新の設備を活用しイノベーションを生み出していく。また、資生堂の強みであるこれまで培ったものづくりの技術、匠の技を継承し、高い生産性と人に優しい工場を実現する。BCP対応を可能としながら、周囲の山々や河川と調和し、環境に配慮した工場をめざす。
詳細は、→開示情報
*参考:資生堂、九州に化粧品工場 「日本製」輸出へ400億円 (日経電子版:2019年2月4日)