東レ、米国子会社でポリプロピレンフィルム「トレファン®」の生産能力を増強

 東レは2月4日、Toray Plastics (America), Inc.(本社:米国ロードアイランド州、以下、TPA)が製造するポリプロピレンフィルム「トレファン®」の生産能力増強を決定したと発表した。TPAロードアイランド工場(米国ロードアイランド州)に年産30,000トンの生産設備を増設し、2020年からの稼働開始を目指す。

 トレファン®はプラスチックフィルムの中で最も軽く、透明性・強靱性・保香性に優れたフィルムで、一般工業用・コンデンサー用・包装材料用などに広く利用されており、TPAは北米の高付加価値包装材料市場において高いシェアを有している。

 北米における二軸延伸ポリプロピレンフィルム(BOPP)市場は今後の人口増加に伴い、年率3%の持続的な成長が見込まれる。その内、食品包装市場では、スナック、菓子、シリアルバー等の健康食品など、食品のロングライフ化や包装デザインの多様化が進んでいる。

 今回の生産能力増強は、こうした顧客ニーズの多様化、高度化に対応するべく実施するもので、TPAでの早期の生産能力拡充により、さらなる事業拡大を目指す。

 東レは、中期経営課題“プロジェクトAP-G2019”の基本戦略の一つとして「グローバルな事業の拡大と高度化」を推進しており、今回の生産能力増強はその一環。そして、「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」の企業理念の下、今後も成長領域・成長地域での持続的な成長を目指し、事業拡大を強力に推進していく。

<Toray Plastics (America), Inc. (TPA)概要>

会社概要 : Toray Plastics (America), Inc. (TPA)

事業内容 : OPPフィルム、PETフィルムおよびポリオレフィンフォームの製造・販売

本社所在地 : 米国・ロードアイランド州

設立 : 1985年5月(社名変更 1989年2月)

資本金 : 238百万USD(出資:Toray Industries (America), Inc. 100% )

代表者 : (社長)Michael F. Brandmeier、(副社長)黒川 健

従業員数 : 706名(2018年3月末現在)

 ニュースリリース