住友建機は1月29日、平成30年度優秀省エネ機器・システム表彰(主催:一般社団法人日本機械工業連合会)において、同社が開発した「作業負荷予測型油圧ショベルSH200-7」が「日本機械工業連合会会長賞」を受賞したと発表した。
同賞は、省エネ性能に優れた産業用機器・システムの開発、実用化を通じて、エネルギーの効率的利用の促進に貢献していると認められる企業、団体等を表彰する制度。また本年度から機器や機械装置単体の表彰だけではなく、IoT時代に対応し、システム全体として省エネ効果を発揮するような新しい取り組みを評価している。
「SH200-7」は、平成25年度(2013年度)に優秀省エネルギー機器表彰を受賞した「SH200-6」の後継機であり、今回の受賞で2世代連続して優秀省エネ機器表彰を受賞したことになる。同機は、最新の特定特殊自動車排出ガス規制2014年基準に対応した機械であり、新開発の油圧システム「SIH:Sα」(シーズアルファ)搭載により、従来機比燃料消費量を15%改善、かつ作業スピードを向上させ、生産効率を大幅に向上させた油圧ショベル。作業負荷予測型油圧ショベルは、油圧ショベルで行うさまざまな作業を判別して、作業に応じた油圧制御を行う。この同社独自のSSCα(スプールストロークコントロールアルファ)技術により従来機に比べ作業判別精度を高め、より最適な油圧制御を実現した。またフル電子制御油圧ポンプの採用で、電気制御と油圧制御を最適に組み合わせた緻密な制御が可能となり、燃料消費低減や作業性能の改善に大きく貢献している。
さらに本体に装着した3台のカメラ映像を独自の映像処理技術により、機械上から見下ろした画像に処理する「FVM2」(フィールドビューモニター2)により、機械周囲に人が居る可能性があると判断した場合に、モニター表示とお知らせ音によって周囲安全確認をサポートする。
住友建機は、今後も高い燃費性能、作業性能、安全性能をもった建設機械の開発を通じて環境保全に貢献していく。
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