ヤンマー、産業用ガスエンジン2機種を開発

 ヤンマー(本社:大阪市)は1月29日、米国排出ガス規制 EPA※1 Tier2、CARB※2 Tier4、欧州ノンロードエンジン第5次排出ガス規制(通称:EU StageⅤ)に対応した、LPG (液化石油ガス)燃料で駆動する産業用ガスエンジン2機種「4TN88G(最高出力 45.0kW※3)」、「4TN98G(最高出力 63.0kW※3)」を新たに開発したと発表した。また、今後LPG燃料とガソリン燃料の切替使用可能なBi-fuel仕様※4 についても追加を予定している。

 ガスエンジンは、PM※5 といった有害な排出ガス物質が少なく、ディーゼルエンジンと比較して低騒音であることから、特に周辺環境への影響が大きい室内などの作業環境で使用されている。

 ヤンマーは、30年以上のガスエンジンの経験と、産業用ディーゼルエンジンでの知見を織り込みながら、独自のガス燃焼システムを採用することで、高出力、低燃費、コンパクトを追求し、且つ、産業用機械に求められる耐久性、信頼性を実現した。また同製品は、自社製のディーゼルエンジンとの互換性を最大化することで、顧客の同一車体でディーゼル燃料、ガス燃料どちらもヤンマーで対応できるワン・ストップ・ソリューションを提供する。

 ヤンマーは、従来から好評の産業用エンジンラインナップにクリーンで低騒音なガスエンジンを加え、顧客の要望に適した産業機械用動力源を提供していく。

 ※1EPA:米国環境保護局

※2CARB:カルフォルニア大気資源局

※3ガスエンジン出力値は、WOT(Wide Open Throttle)/SAE J1955に基づくGross値

※4Bi-fuel仕様:同一エンジンでLPGガスとガソリンの2種類の燃料切替が可能な仕様

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