サンドビック、バッテリー電気自動車ソリューションの米Artisanを買収

 Sandvik AB(サンドビック、本社:スウェーデン・ストックホルム)は1月22日、米国カリフォルニア州Camarilloに拠点を置く、バッテリー駆動式地下採鉱設備の製造会社である非公開のArtisan Vehicle Systems(アーチザン・ビークル・システムズ)を買収したと発表した。コアテクノロジーは、バッテリーパック、電気モーター、パワーエレクトロニクス、ソフトウェアおよび制御システム。 Artisanの地下採掘用ローダーとトラックは、これらの高性能で信頼性が高く、実証済みのバッテリー式電動パワートレインで設計されている。Artisanは、現在地下鉱山で操業しているほとんどのバッテリー電気自動車のマーケットリーダーである。

 「2018年にフィンランドのTurku(トゥルク)にあるサンドビックの最先端のバッテリー電化技術革新開発センターがオープンしてすぐに、Artisanが戦略的に買収されたことを嬉しく思います。バッテリー電気自動車ソリューションの市場をリードすることは、私たちの野心と一致しています」と、Sandvik Mining and Rock Technologyのプレジデント、LarsEngström(ラース・エングストローム)氏は述べている。

 Artisanは、Sandvik Mining and Rock TechnologyのLoad and Haul(ロード&ホール)部門のビジネスユニットになる。

 「Artisanがいる地域は、電気自動車開発の先駆者です。私たちの新しい研究開発拠点は、フィンランドにあるスキルセットを補完するものです。ノウハウとスキルを組み合わせることで、非常に強力なプラットフォームが生まれます」と、Sandvik Mining and Rock Technologyのロード&ホール部門プレジデント、Mats Eriksson(マット・エリクソン)は述べている。

 Artisanは、2017年に1,230万ドル(約13.5億円)の売上と約60人の従業員を擁した新興企業。

 両当事者は購入価格を開示しないことに同意した。この取引は2019年第1四半期中に完了する見込み。この取引は当初1株当たり利益に中立的である。

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