国際協力銀行(JBIC)、コタニが中国で実施する自動車用鍛造品事業に融資

 国際協力銀行(JBIC)は1月23日、㈱コタニ(本社:兵庫県、小谷正博社長)との間で、融資金額3,000千米ドル(JBIC分)の貸付契約を締結したと発表した。この融資は、三井住友銀行及び三菱UFJ銀行との協調融資によるもので、協調融資総額は8,600千米ドル。

 今回の融資は、コタニの中国法人、小谷(張家港)精密鍛造有限公司(江蘇省張家港経済開発区南区金塘路10号)が自動車用鍛造品の製造・販売事業を行うために必要な資金を、コタニに対して融資するものであり、小谷張家港の生産設備の増設に充てられるもの。

 コタニは、主に自動車用鍛造品等の製造・販売を行う1974年設立の中堅企業で、2014年に小谷張家港を設立した。中国における受注が堅調に推移している中、コタニは今回の増設により小谷張家港を通じた中国市場でのシェア拡大を企図している。融資は、こうしたコタニの海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、中国等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく。

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