コマツ、CDPにより「気候変動」Aリスト企業と認定される

 コマツは1月22日、環境情報開示システムを提供する国際的な非営利団体であるCDP*により今年の「気候変動」Aリスト企業と認定されたと発表した。これは気候変動の対応において世界的なリーダーであると認識された企業に与えられるもの。

 毎年CDPは、世界中の数千社にのぼる企業の環境影響や、それによる事業リスクおよび機会について調査を行っており、独自の評価を実施し、結果を発表している。2018年は、運用資産総額87兆米ドルを有する650の機関投資家や、調達費用総額3.3兆米ドルにのぼる115の企業・団体を代表して、調査が行われた。回答企業は、気候変動や森林減少、水のセキュリティといった問題にどのように効果的に対応しているか、その回答内容に基づきAからD-のスコアで評価される。

 コマツは、従来から「環境活動を経営の最優先課題の一つ」として位置付けており、2016年4月からスタートした中期経営計画「Together We Innovate GEMBA Worldwide -Growth Toward Our 100th Anniversary (2021) and Beyond-」でもESG(E:環境、S:社会、G:ガバナンス)への取り組みを重点分野として積極的な活動を展開している。

 特に、ライフサイクル全体のCO2排出量を大幅に削減させるため、「ICT建機」や「IoT」を駆使し、「未来の現場」を実現させる「スマートコンストラクション」の推進や「つながる化」による生産現場の高いレベルの省エネの実現に取り組み、業界のトップリーダーとして、低炭素社会実現に向けた活動を推進していく

■CDPチーフ・エグゼクティブ・オフィサー ポール・シンプソンのコメント

 「今年、CDP Aリストに選定された企業の皆様にお祝いを申し上げます。ビジネスに対する環境リスクの深刻さがますます明らかになる中、Aリスト企業は、その問題への解決策を提供し、新たな市場機会をつかみ、持続可能な経済への移行を成功させようとしている企業です。パリ協定と持続可能な開発目標(SDGs)の目標を達成するためには、あらゆるレベルで、早急に、環境へのアクションを拡大する必要があります。産業界がこの動きに不可欠な役割を果たしていることは明らかです。Aリスト企業はこれらの目標に大きく貢献することになるでしょう。」

*CDP:CDPは、企業や政府がGHG排出量を削減し、水資源を保護し、森林を保護することを推進する国際的な非営利団体。CDPはさまざまな気候変動に関する調査の中で投資家による投票で第1位に選ばれ、運用資産総額87兆米ドルを有する機関投資家と協働し、投資や購買の力を活用して、企業の環境影響の開示と管理を促進している。世界の時価総額の50%以上を占める7,000社以上の企業がCDPを通じて環境データを開示し、また、750以上の都市、州および地域も情報開示を行っている。CDPのプラットフォームは、企業や自治体がどのような環境変化を推進しているかを示す情報を最も多く有する世界的な情報ソース。

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