世界の建設機械、2019年も高水準-英調査会社が報告

 国際的な建設情報サプライヤー、英KHL Group の一員であるOff-Highway Research(OHR、オフ・ハイウェイ・リサーチ)によれば、世界的な建設機械の販売は、2年間の力強い成長の後、2019年は安定すると予想している。建設機械の世界需要は、2012年から2016年にかけて減少した期間を経て、2017年は27%増加した。2018年はさらに2桁成長し、世界市場の販売は100万台、金額では約1,000億米ドル(約11兆円)に達した。

 この規模の需要は、2011年と2007年に見られる過去の最高値と同等。2018年に達成された量は現在のサイクルのピークを表すと予想されるが、2019年の建設機械販売は昨年に近いレベルのままであると予測される。

 Off-Highway Research担当マネージングディレクターのChris Sleight(クリス・スレイト)は、次のように述べている。

 「2年間の堅調で、ほぼ同期の取れた成長の後、世界の主要建設機械市場の絵は今やさらに複雑になっています。2019年にはいくつかの主要市場で緩やかな下落が見込まれますが、下落は急なものとは予想されず、他の地域での継続的な成長によって一部相殺されるでしょう。 その結果、販売台数は中期的に年間90万台以上を維持し、その価値は1,000億米ドル(877億ユーロ)です。」

■Off-Highway Researchについて

 Off-Highway Researchは、KHLグループのスペシャリストマーケットインテリジェンス部門。1981年にThe Economist Intelligence Unit(EIU)の一環として設立されたOff-Highway Researchは、国際建設および農業機器市場の調査と分析を専門とする経営コンサルタント会社であり、世界最大の規模を誇っている。

 Off-Highway Researchは、建設、土木、鉱業、産業および農業機器業界に独自の国際的な研究専門知識を提供する。イギリス、中国、インド、アメリカ、そして日本のオフィスが提供するこのスペシャリストの能力は、購読サービスとプライベートクライアントリサーチの組み合わせを通して利用可能。同社は、幅広い業界、言語、コンサルタントのスキルを持つ業界スペシャリストによって構成されており、独自の情報データベースによってサポートされている。2015年からKHL Group の一員となった。

 KHL Group :2019年1月17日