日立、台湾から特急車両600両を約1,600億円で受注

 ㈱日立製作所は1月15日、グループ会社である台湾日立アジアパシフィック社が、鉄道事業者である交通部台湾鉄路管理局(Taiwan Railways Administration/以下、TRA)、およびその調達代行機関である台湾銀行(Bank of Taiwan)より、都市間特急車両600両(12両×50編成)を約443億台湾ドル(約1,600億円)で受注し、1月15日に契約を締結したと発表した。

 TRAは、「全体調達および車両交換の計画(2015~2024年)(*)」を定め、鉄道の輸送力向上、老朽車両の更新のため、新造車両の大型調達・増備を進めている。今回の契約はこの計画に基づくものであり、この契約で日立が供給する車両は、2021年以降に納入され、台湾全土を走行する都市間特急として、順次営業運転に投入される予定。

 日立は、鉄道分野におけるソリューションプロバイダーとして、都市鉄道から高速鉄道に至るまでさまざまな鉄道ソリューションを国内外に提供してきた。台湾でも長年にわたり、車両・変電設備などを納入しており、特に、台湾初の振子式特急電車であるTEMU1000形車両(通称「太魯閣(タロコ)号」)は、2007年5月の営業運転開始以来、その運行実績・アフターサービスなどで高い評価を受けている。

 日立は今後も、品質および信頼性の高い鉄道車両をはじめとしたソリューションを提供することにより、台湾の鉄道インフラのさらなる発展に寄与するとともに、鉄道システムのグローバル展開を加速していく。

<新型特急車両のスペック>

車種:都市間特急

編成:12両編成

電気方式:AC25kV 60Hz 架空電車線方式

軌間:1,067mm

営業最高速度:140km/h

設計最高速度:150km/h

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