帝人グループ、中国・常州市に第2工場を新設-自動車向け製品を供給

・複合成形材料事業展開を強化

 帝人グループで軽量複合材料製品の開発・生産・販売を手がけるコンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(Continental Structural Plastics Holdings Corporation、本社:米国ミシガン州、以下、CSP)の中国合弁であるCSP-Victall社(本社:中国・唐山市)は1月11日、唐山市に続き、中国・常州市の武進国際ハイテク工業区内に第2の工場を新設すると発表した。

 工場を新設する常州市は長江デルタ地帯にあり、GMやフォルクスワーゲン、ランドローバーといった欧米の自動車メーカーのみならず、CATL、江鈴汽車、上海汽車集団、吉利汽車、奇瑞汽車、北京汽車(常州)といった中国の有力自動車メーカーが集積した上海近郊に位置する。

 CSP-Victall社は、中国の鉄道向け部品およびモジュールメーカーであるVictall社とCSPの合弁で2014年に設立され、2015年から唐山市で自動車向けコンポジット製品とその中間材料であるGF-SMC(*)を製造している。

 第2工場の新設により、中国国内で急速な伸びが期待されている電気自動車向けのバッテリーボックスや、自動車業界で「クラスA」と称される美麗な外観を特徴とした外板部品およびピックアップトラック向け部品などを含む多様な製品を中国市場へ積極的に投入していく。

* GF-SMC:Glass Fiber-Sheet Molding Compoundの略。熱硬化性樹脂をガラス繊維に含浸させ、シート状にした成形材料。

 帝人グループは、中期経営計画において「自動車向け複合材料事業の展開」を発展戦略の1つとして掲げており、今後も複合化を強みとした技術開発に一層注力し、車体軽量化におけるソリューションプロバイダーとしてグローバルに事業を展開していく。

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