日揮は12月28日、タイにおいて㈱クラレ、PTT Global Chemical Public Company(以下、PTT GC社)、住友商事が推進する高機能樹脂製造販売事業向け化学プラント建設プロジェクトを受注したと発表した。
受注した事業は、タイ大手化学メーカーであるPTT GC社がヘマライースタン工業団地内で操業する石油化学コンプレックスから供給されるブタジエンおよびイソブチレンを原料とし、国際的に競争力のある高機能樹脂材料を製造・販売するもの。製造されるブタジエン誘導品並びにイソブチレン誘導品は、電気・電子部品、自動車部品、日用品や医療器具など幅広い分野で活用される。(クラレのニュースリリース)
日揮は、2000年台にアメリカ合衆国において、クラレ社向けに水素添加スチレン系エラストマーHSBC製造プラントを建設した実績を有すると共に、同事業向けには、EPC役務に先立って実施された基本設計(FEED)を遂行している。今回のプロジェクトの受注に際しては、これら実績、設計技術力、プロジェクト遂行能力、入札価格およびスケジュール等が総合的に評価されたとしている。
日系化学メーカー各社は、近年、世界的な化学素材需要の伸長を背景に原料となる石油・ガス化学製品の価格競争力が高い地域において生産能力の拡大を計画している。日揮は、世界各地域における豊富なプラント建設実績を活かし、今後も日系化学メーカーが海外で推進する各種プラント建設プロジェクトの受注に積極的に取り組んでいく。
コメントを投稿するにはログインしてください。