TOTOは12月25日、世界で増える「半導体製造装置」の需要に対応してTOTOファインセラミックスの本社・中津工場(大分県中津市)敷地内に新たなセラミックス製品の生産工場棟を建設すると発表した。新工場棟は静電チャックの量産工場と位置付け、約118億円を投資する。また、これまで培ってきた最先端のセラミックス加工技術とノウハウを結集させ、IT技術も駆使することで、生産性向上を目指したスマートファクトリー化の実現を図る。新工場棟は2019年1月より着工し、2020年10月からの稼働開始を目指す。
TOTOのセラミック事業の主力製品である「静電チャック」は半導体製造装置のキーパーツであり、近年の半導体メモリ進化に伴い、今後さらなる需要の拡大が見込まれている。こうした市場の旺盛な需要にタイムリーに対応することを目的とし、新工場棟を建設するもの。
TOTOのセラミック事業は「オンリーワン技術を進化させ、TOTOならではの価値をお客様に提供する」ことを目指している。2018年度から始まった中期経営計画「TOTO WILL2022」では、2022年度に売上370億円、営業利益80億円を目指し、その業績を順調に伸ばしている。
<建設計画の概要>
名称:TOTOファインセラミックス本社・中津工場 第4棟(仮称)
所在地:大分県中津市大字田尻崎10番(TOTOファインセラミックス本社・中津工場)
投資金額:約118億円(設備含む)
生産品目:セラミックス製品・静電チャック
敷地面積:5,813㎡
延床面積:21,899㎡
階数:4階
構造:鉄骨造
着工:2019年1月
竣工予定:2019年12月
稼働予定:2020年10月
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