東京計器、「油圧機器の不適切な事象について」調査報告と今後の対応を発表

 東京計器1225日、105日に発表した佐野工場で製造している一部製品(一般産業用油圧機器)について、顧客の求めに応じて実施する検査工程に不適切な事象が存在していたことが判明した件に関し、その調査報告と今後の対応を発表した。(10月5日IRリリース

 当該案件は、佐野工場で製造している一般産業用油圧機器のうち、特定の顧客向けに生産している部署の担当している油圧弁及び油圧ポンプ並びにその付属品等の一部製品について、東京計器が実施した検査品質監査において、不適切な事象が判明したこと。

 具体的には、顧客との間で取り決めた検査要領による製品検査を顧客の承諾なく変更、または省略したうえ、合否判定を行い、検査成績書に記入して顧客に提出したこと。また、顧客との間で取り決めた検査要領による製品検査を実施したものの、測定値が顧客仕様に僅かに達していない場合にも、仕様内に入っているように検査成績書に記入して顧客に提出していたこと。

 東京計器の発表によると、既に出荷している製品は性能上及び安全上の問題点として特別に指摘すべき事項は認められないことから、東京計器として継続使用が可能であると判断し、これを保証するとしている。

 また、この事象に関し、同社の経営陣や油圧システムカンパニーの上層部による組織的な関与により生じたとは認められなかったが、この事象に対し、能動的な解決の機会を逸したことについては大変重く受け止め、真摯に反省すべきであると結んでいる。

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