日本製鋼所の欧州子会社、PMMA廃棄物のリサイクルプロセスをMMAtwoコンソーシアムと共同開発

 ㈱日本製鋼所は12月25日、欧州子会社であるJapan Steel Works Europe GmbH(以下、JSWE、本社:デッュセルドルフ)が、10月25日から始まったMMAtwo(マトゥー)コンソーシアムに参加していることを発表した。日本製鋼所グループは、環境や資源・エネルギー問題を解決し、持続可能な社会の実現を目指しているが、この取り組みの一つ。MMAtwoは、PMMA廃棄物を解重合して原材料へとリサイクルするEUのプロジェクトで、JSWEは同プロジェクトにおける二軸押出機を活用したコアテクノロジーの提供者となる。

 2018年10月1日に発足したMMAtwoコンソーシアムは、自動車のテールランプ用レンズ、食卓容器、照明板、水槽プレート、コンタクトレンズなどに使用されるPMMAの使用済み廃棄物の解重合による新規かつ革新的なリサイクルプロセスを開発し、プロジェクトの終わり(2022年)には最初の商業設備を建設することを目指している。

 この4年間のプロジェクトでは、PMMAに関するあらゆる分野を代表する、6カ国・13のパートナーにより構成され、科学的卓越性・産業上の優位性・社会問題の3つの優先事項に焦点を当てたEUの研究とイノベーションプログラムHorizon 2020より6.6億ユーロの資金援助を受け運営される。

 MMAtwoは、オランダのPMMA廃棄物回収業者およびリサイクル業者であるHEATHLANDの呼びかけで始まり、Arkema(Jean-Luc Dubois、サイエンティフィックダイレクター)が議長を務める実行委員会によって運営されている。すべてのパートナー出席の下、同プロジェクトのキックオフ・ミーティングが10月25日(木) ブリュッセルで開催された。

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