新日鉄住金エンジニアリング(本社:東京都品川区)は12月25日、住友共同電力より受注し、新居浜西火力発電所(愛媛県新居浜市磯浦町16番5号)構内で建設を進めていた、二酸化炭素回収設備「ESCAP(R)」(画像)が竣工したと発表した。
完成した設備は、同社が開発した化学吸収法による省エネ型二酸化炭素回収設備「ESCAP(R)」の商業第2号機であり、石炭火力発電の燃焼排ガスから食品用途レベルの二酸化炭素を分離回収する商業設備として、日本で初となる。また、同設備で生産される二酸化炭素は、住友化学・愛媛工場で使用される副原料として供給される。
「ESCAP(R)」は、製鉄所や発電所、各種工場で発生する排ガス等を原料とし、高純度な二酸化炭素の供給が要求される食品・化学プロセス用途向けも含め、CCUS(※)の目的に幅広く適用が出来る技術。同社は、同技術の適用による資源の有効活用を通じ、低炭素化社会の実現に向けて貢献し続けていく。
※CCUS(Carbon dioxide Capture,Utilization and Storage):大気放散前の二酸化炭素を分離・回収、輸送、利用または圧入・貯留する技術。
コメントを投稿するにはログインしてください。