アマダ、高速パンチ・ファイバーレーザ複合マシン「EML-AJ」シリーズを発売

 ㈱アマダは12月21日、パンチングとレーザ加工の高速化と高品位化をともに実現する高速パンチ・ファイバーレーザ複合マシン「EML-AJ」シリーズを開発、販売を開始すると発表した。販売価格(税別)は130,300千円~、年間販売目標は120台。

 複合マシンは、アマダが板金業界の中で先駆けて開発したもので、パンチングとレーザの両機能を統合し、板金加工における切断・穴あけ・成形・タップの加工工程を1台で行えるマシン。

 アマダは、ファイバーレーザを搭載した複合マシンとして、省エネ、低コストで工程統合を実現する、コンパクトな「LC-C1AJ」シリーズ、および、変種変量生産、長時間連続運転を可能とし、パンチングの高品位加工が特徴的な「ACIES-AJ」シリーズを展開しており、顧客から高評価を得ている。そして、このほどパンチングとレーザの加工品質を向上させ、高生産性、長時間の自動化対応などをさらに追求して総合力を高めた「EML-AJ」シリーズを追加した。

 「EML-AJ」シリーズは、ベストセラーのパンチングマシンの単体機「EM」シリーズと同等のパンチングプレス能力(300kN)をはじめとして、これまで単体機で実績のあるパンチング機能を全て網羅した。また、パンチング金型を搭載するタレットには、上下異径(φ1010mm、φ1200mm)のZタレットのほか、大容量タレット(φ1200mm)の搭載が可能となった。さらに、ヒットレート(時間当たりのパンチ打数)を従来機比で25%向上させ、パンチング加工において、アマダの複合マシン随一の高速化を実現する。

 また、発振効率の高い3kWのファイバーレーザ発振器と新しい光学系を組み合わせて、

 光の品質をより向上させるとともに、アシストガスの整流化技術により、従来機と比較して高品位加工が可能となり、切断速度が3倍となる高速化を実現する。その一方で、消費電力は1/3へ低減する省エネ性を有している。

 なお、同機は、金型自動交換装置(PDC)、自動ノズルチェンジャー、レーザスクラップ自動搬出、カッティングプレートの自動清掃機能など、豊富な自動化オプションを組み合わせることで、最大12時間から24時間の連続運転が可能となり、運用に合わせた長時間連続運転を自動化するシステムを容易に構築することができる。

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