川崎重工、神戸市建設局から「川崎MAGターボ」(送風機)2台を受注

 川崎重工業は12月21日、神戸市建設局より垂水処理場本場1・5号送風機機械設備工事を受注したと発表した。

 受注した工事は、自社開発の磁気浮上式高速電動機直結単段ターボブロワ「川崎MAGターボ」シリーズの最大機種であるMAG-M35型2台からなる下水曝気用送風機設備の供給および据付を行うもので、2020年2月頃の運用開始を予定している。

 「川崎MAGターボ」は、下水処理施設において微生物の働きで汚水を再生させる生物反応槽へ空気を供給するブロワ(送風機)。送風機設備は、下水処理施設における電力消費量の約60%を占めており、節電意識の高まりから高効率化、省エネルギー化のニーズが飛躍的に高まっている。「川崎MAGターボ」は、インバータによる回転速度制御とインレットベーン制御を組み合わせることで高い部分負荷効率と広い風量制御範囲を実現しており、下水処理場の電力消費量の低減とフレキシブルな運用を実現する。

 「川崎MAGターボ」は、2007年に初号機を納入して以来、高効率および優れたメンテナンス性が評価され、日本各地の下水処理施設向けに受注実績を積み重ねてきた。今回の受注により受注実績は150台に達し、神戸市建設局向けの受注実績は9台となる。

 川崎重工は、これからも国内外の顧客のニーズに応えるため、「川崎MAGターボ」を供給するとともに、さらなる高効率化と省エネルギー化を目指して、新技術の開発に取り組んでいく。

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