アマダ、富士宮に新工場棟とサプライヤー拠点を建設、土岐で増産整備-総額200億円投資

・グローバル供給体制の確立とサプライチェーンの最適化を目指す

 ㈱アマダホールディングスは12月20日、板金加工機械の開発・製造拠点である富士宮事業所(静岡県富士宮市)内に、ファイバー レーザ加工機用の基幹モジュール(※)を生産する、新たな工場棟「モジュール工場」を建設することを決定したと発表した。これにより、富士宮事業所における基幹モジュールの生産能力を現状から倍増する計画。

 加えて、同事業所の近郊に板金加工機械の制御盤や大型部品の組み立てを行う「アマダサテライトパーク」を建設する。これまで分散していたサプライヤーを同パークに集約し、富士宮事業所と連携することで、生産および物流の効率化と生産コストの低減を図る。「モジュール工場」「アマダサテライトパーク」ともに、稼働開始は2020年4月の予定。

 さらに、岐阜県にある土岐事業所(岐阜県土岐市)においても、曲げ加工機や自動化対応商品の増産を計画しており、これら3拠点の建設、整備にかかる投資総額は、約200億円。

 アマダグループは、中期経営計画における成長戦略として取り組んでいる、ファイバーレーザ加工機や自動化ソリューションの拡大に伴い、北米や欧州で新工場の建設や既存工場の拡張を進めている。富士宮地域における拠点の新設は、グローバルで増加する需要に対して、基幹モジュールを一極で集中生産し国内外の製造拠点に供給することにより、一貫した性能や品質を保持するとともに、高効率な生産体制を確立することを狙いとしている。

※ 基幹モジュール:商品の性能・品質を決定づける組立部品。レーザ発振器をはじめ、レーザ光を導き材料に照射するユニット、材料を位置決めするユニットなどがある。

<富士宮事業所 モジュール工場概要>

名称:株式会社アマダ 富士宮事業所モジュール工場

所在地:静岡県富士宮市北山

建築面積:16,400 ㎡ (鉄骨、1 階建)

延床面積:15,300 ㎡

建設計画:2019 年3 月着工、2020 年1 月竣工予定

基幹モジュール生産品目・能力:レーザ加工機用 :月間130 モジュール(マシン130 台/月相当)、パンチ・レーザ複合機用:月間110 モジュール(マシン 55 台/月相当)

<アマダサテライトパーク 概要>

名称:株式会社アマダアマダサテライトパーク

所在地:静岡県富士宮市南陵

建築面積:合計 10,300 ㎡、工場棟:9,200㎡、 厚生棟 1,050 ㎡ (鉄骨、2 階建)

延床面積:合計 13,500 ㎡、工場棟:11,300 ㎡、 厚生棟 2,100 ㎡

建設計画:2019 年3 月着工、2020 年1 月竣工予定

稼働内容:板金加工機械用制御盤、ブラシテーブルやモジュールの生産、パンチ加工機・曲げ加工機用部品の塗装

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