エア・ウォーターは12月19日、東北地方における産業・医療用ガスの更なる安定供給を目的に、山形県寒河江市に高効率小型液化酸素・窒素製造装置「VSU」を建設すると発表した。
国内で19基目となる今回の「VSU」は、エア・ウォーターにおいて東北地方では3基目の自社製造拠点となり、東北地方全域のガス需要に応えていく。また、東北地方全域に対する安定供給と長距離物流に伴う環境負荷の低減を図るとともに、災害に強い安定供給ネットワークを構築する。今回の「VSU」は、山形県における有力な産業・医療用ガスサプライヤーである山形酸素(本社:山形市)との合弁事業によるもの。
エア・ウォーターはこれまで、主に福島液酸(福島県本宮市)と本年10月より稼働を開始した岩手工場(岩手県紫波郡)と仙台サンソセンター(宮城県仙台市)を、東北地方における産業・医療用ガスの製造拠点として地域のガス供給を担ってきた。このような状況のなか、東北地方全域における産業・医療用ガスの一層の安定供給体制確立を目的に、山形県寒河江市に「VSU」を建設することにした。
<プラント(VSU)および合弁会社の概要>
名称:山形液酸株式会社
出資比率:未定 ※但し、エア・ウォーターグループ(エア・ウォーターおよび東北エア・ウォーター株式会社)が51%以上を出資する。
設立時期:2019年6月(予定)
製造能力:液化酸素600Nm3/h、液化窒素1,400Nm3/h
運転開始:2020年6月(予定)
補足事項:東北エア・ウォーター株式会社は、エア・ウォーターが100%出資する地域事業会社。
※「VSU」の設置に合わせて、同敷地内においてシリンダー充填工場を建設する予定。
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