川崎重工、旋回式スラスタ「川崎レックスペラ」が累計生産1,000台を達成

 川崎重工業は12月13日、船舶用推進装置である「川崎レックスペラ」の累計生産1,000台を達成したと発表した。

 「川崎レックスペラ」は、水平方向360度の任意の方向に推進力を得られる全旋回式推進機で、推進機・舵の機能を備えている。高い操船性を得られることから、主にタグボートやサプライボート、特殊作業船、自己昇降式作業台船(SEP船)などに採用されている。

 川崎重工は、1975年に「川崎レックスペラ」の開発に着手し1983年に生産を神戸工場で開始した。その後、市場要求に応えるべくラインナップを拡大し、現在、標準シリーズは11型式(410~4,500kW)、水中交換式は4型式(3,800~6,500kW)、昇降式は5型式(590~3,000kW)を生産している。

 2013年1月には播磨工場内に専用工場を立ち上げ、生産能力を強化した。2018年には推進性能の向上による省エネ化、船内におけるメンテナンス性の容易化、優れた環境性能という特長を有する最新モデルのKST-E型(標準シリーズ)を開発し、初受注している。

<累計生産1,000台目の「川崎レックスペラ」の概要>

搭載船:タグボート

型式: KST-180ZF/A1(標準シリーズ)

駆動動力:1,471kW

プロペラ径:2.2m

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