日立、アンサルドSTS社がイタリアの高速鉄道向けの信号・運行管理システムなどを約130億円で受注

・アンサルドSTS社がイタリアのブレシア~ヴェローナ間を結ぶ

 ㈱日立製作所は12月10日、鉄道システム事業におけるグループ会社であるアンサルドSTS社(本社:ジェノバ)が、イタリアのCEPAV Due Consortiumから、ブレシア~ヴェローナ間の高速鉄道向けの信号・運行管理システムなどを約9,800万ユーロ(約130億円)で受注したと発表した。

 CEPAV Due Consortiumは、ミラノ~ヴェローナ間高速鉄道建設を総合的に請け負っており、今回一部区間であるブレシア~ヴェローナ間について、アンサルドSTS社が所属するイタリアのSaturno Consortium(*1)に輸送システムを約2億7,200万ユーロ(約350億円)で発注した。その中で、アンサルドSTS社は信号システム、運行管理システム、電力監視制御システム、受変電設備、火災報知設備、空調設備、トンネル内安全監視システムなどを担当する。

 今回の契約により、アンサルドSTS社は、欧州連合が優先事項の一つとする地中海回廊(*2)の建設に貢献する。

*1 アンサルドSTS社とアルストム社、シルティ社、コラスレール社で組成したコンソーシアム。

*2 欧州では輸送システムの統一による貨物・旅客輸送の円滑化、効率化をめざしており、地中海回廊は欧州連合が認定する「優先的に整備を進める」鉄道回廊(路線)のうちの一つ。地中海回廊はミラノ~ブレシア~ヴェローナを結ぶ路線を含む。

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