国際協力銀行(JBIC)、モリテックスチールがメキシコで実施する自動車部品の事業向け融資

 国際協力銀行(JBIC)は12月4日、モリテックスチールのメキシコ法人Molitec Steel Mexico, S.A. de C.V. (以下、MSM)との間で、融資金額約65百万メキシコ・ペソ(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は、三菱UFJ銀行との協調融資によるもので、協調融資総額は109百万メキシコ・ペソとなる。(1メキシコ・ペソは約5.5円)

 今回の融資は、MSMがメキシコ合衆国中西部のアグアスカリエンテス州において実施する自動車向け無段変速機用部品をはじめとする自動車部品の製造・販売事業に必要な資金を融資するもので、製造設備の増強に充てられる。同社向けの融資としては、2013年12月の融資に続くもの。

 メキシコについては、北米における主要な自動車製造・輸出拠点として、日系や外資系の自動車関連メーカーの進出が進んでおり、今後も自動車部品への需要拡大が見込まれている。こうした中、今回モリテックは、2013年に設立したMSMにおける生産能力を拡充し、メキシコにおける自動車部品の拡販を企図している。融資は、こうしたモリテックの海外事業展開を現地通貨建て融資により支援するものであり、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

 ニュースリリース