安川電機、次世代生産工場「安川ソリューションファクトリ」が本格稼働

 ㈱安川電機は12月4日、モーションコントロール事業部の入間事業所内(埼玉県入間市)において最新の次世代生産工場「安川ソリューションファクトリ」が本格稼働を開始したと発表した。モーションコントロール事業の主力機種であるACサーボドライブ「Σ-7シリーズ」を生産する安川グループにおける旗艦工場であり、生産や設備稼働の状況の視える化やAI(人工知能)を活用する最新のIoT実証工場となる。

 安川電機はデジタルデータマネージメントによる新しいソリューションコンセプト「i3-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」を提唱し、長期経営計画「2025年ビジョン」で掲げた「新たな産業自動化革命の実現」を目指している。同事業所内の従来の工場では、50年以上にわたり各種のサーボモータ・サーボアンプ、コントローラの開発・生産を行っており、グローバルで高い競争力をもつサーボ、コントローラ、ロボット、そしてインバータなど、自社製品を最大限活用して自動化技術を培ってきた。

 本格稼働を開始した「安川ソリューションファクトリ」では、この培ってきた自動化技術をベースに、デジタルデータマネージメントを付加することでi3-Mechatronicsを実践し、今後の需要増に柔軟に対応できる生産体制を構築していく。

 具体的には、生産現場のコンポーネントをつなぎ、ものづくりのプロセスを統合することで徹底した生産の自動化を実現する。そこにソフトウェアツール「YASKAWA Cockpit」を活用して制御とデータを融合させることで稼働状況を視える化し、全体最適を図る。さらに収集されたビッグデータをAIも活用して分析しフィードバックすることでものづくりを進化させていく。これらの取り組みによって生産スピードと効率は従来の3倍に向上、リードタイムは1/6に短縮し飛躍的な生産性向上を達成する。同工場で旗艦として立ち上げたデジタルデータマネージメントを、安川電機他工場へ、順次展開していく予定。

 なお、「安川ソリューションファクトリ」の新設に合わせ、入間事業所内の福利厚生エリアの再整備や緑化事業も完了しており、今後も地域により深く根ざした企業になるように努めていくとしている。

<稼働開始した工場の概要>

名称:安川ソリューションファクトリ

所在地:埼玉県入間市上藤沢480番地

敷地面積:延床面積:7,642㎡ (2階建)

施設概要:・Σ-7シリーズ(サーボモータ・サーボアンプ)の製造

     ・i3-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)の実践

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