プライメタルズテクノロジーズ、パキスタンのナビーナ・スチール社からミニミルプロジェクト向けビレット連続鋳造機と棒鋼圧延ラインを受注

 プライメタルズテクノロジーズ(以下、PT社)は12月4日、パキスタンのナビーナ・スチール社(Naveena Steel Mills(Private)Limited.)からカラチのカシム港にある新ミニミル工場向けに、ビレット連続鋳造機と棒鋼圧延機を受注したと発表した。このビレット鋳造機は、PT社のグループ企業であるConcast (India) Ltd.から納入される予定。試運転は、2019 年度の第2 四半期に開始予定。

 この新設圧延ラインの導入でナビーナ・スチール社は、成長市場である地域インフラプロジェクトへの参入を目指している。ミニミルは、直径8~40 ミリメートルの鉄筋を年間約27 万トン生産でき、直径12 ミリメートルの棒鋼まで圧延可能なマルチスリットモードにより生産性が改善される。新ラインの特徴として、ビレットが熱間状態で圧延機に直接装入されるため大幅な省エネが実現できる。第1 圧延スタンドの入側に設置されたインライン誘導加熱炉はビレット温度を均一化する働きをするので、鋳造機と圧延プロセスのシームレスな統合が可能。

 2018 年に創立されたナビーナ・スチール社は1971 年設立で繊維、風力発電、不動産分野で事業を展開するナビーナグループの一員で、生産拠点は、パキスタンのカラチ、ラホール、アラブ首長国連邦のドバイにある。パキスタンにおける中国-パキスタン経済回廊プロジェクトを背景にしたインフラ整備によって鉄鋼需要が高まることが予想されるため、ナビーナ・スチール社は年間27 万トンの総生産量を擁する溶解、鋳造、圧延用のミニミル工場を建設予定。

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