出光興産は12月3日、中国における有機 EL 材料のさらなる需要拡大に備え、中国成都市に有機 EL 材料製造工場を建設すると共に、顧客への技術支援を強化すると発表した。
近年、スマートフォンや大型テレビ等、多くの製品に有機 EL ディスプレイの採用が進んでいる。中国では、政府が推進するディスプレイ産業の振興政策を背景として、大手ディスプレイメーカー各社による有機 EL ディスプレイ製造設備への投資が加速しており、今後、有機 EL ディスプレイ生産国として著しく成長する見込み。
出光興産は、2007 年、静岡県御前崎市に、2012 年、韓国京幾道パジュ市に有機 EL 材料工場の稼働を開始し、これまで主に韓国の顧客向けに材料を提供してきた。今回、中国顧客への材料安定供給の責任を果たすべく、中国内に有機 EL 材料の製造工場を建設することにした。同拠点は、日本、韓国に次ぐ、出光興産第三の製造拠点となる。商業生産開始は、2019 年度第 4 四半期を予定している。
<工場概要>
名称:出光電子材料(中国)有限公司
所在地:中華人民共和国四川省成都市
代表者:中島 光茂
敷地面積:14,600 ㎡
装置能力:12t/年
着工予定:2018 年 12 月
竣工予定:2019 年 11 月