㈱田中化学研究所(本社:福井県福井市)は11月30日、本社工場内に約80億円を投じてリチウムイオン電池向け製品の生産設備を増強するための工場建屋を増設すると発表した。
近年、世界各国の環境規制の強化や新たな産業育成などに伴い、環境対応車(電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、ハイブリッド自動車(HV)等)の普及推進が図られ、リチウムイオン電池やニッケル水素電池など環境対応車用電池の需要は今後一段と拡大が見込まれている。
このような市場環境の中、同社は昨年11 月に第1期投資として製品生産の前工程である原料溶解設備の増強を決定し、今年8 月には第2期投資として製品生産設備及び工場のインフラ設備の増強を決定している。今回はさらなる需要増に対応するべく第3期投資として工場建屋及び製品生産設備の増強を決定した。
同社は、リチウムイオン電池やニッケル水素電池など環境対応車用二次電池市場の拡大に対し、顧客要望に適した材料開発及び事業の強化に取り組んでいる。さらなる事業拡大に向けた設備投資は今後の市場及び顧客動向を見極めながら適切に判断していく。
<設備投資の概要>
所在地:(現事業所内)福井県福井市白方町45 字砂浜割5 番10
設備内容:工場建屋
リチウムイオン電池向け製品生産設備
(第一期投資分:原料溶解設備)
(第二期投資分:リチウムイオン電池向け製品生産設備、排水処理等インフラ設備)
増加能力:約1,200t/月
稼動開始:2020 年6 月(予定)
総投資額概算:約80 億円(第1、第2と合わせて約150 億円)