ソディック、加賀事業「マルチファクトリー」が竣工-生産品目を限定することなくマルチプルに生産対応可能

 ㈱ソディックは11月27日、国内の主要生産拠点である「加賀事業所(石川県加賀市宮町)」内に約32億円を投じて建設していた「マルチ ファクトリー」の竣工式を行ったと発表した。「マルチファクトリー」の完成により、生産品目を限定することなく、事業環境や市場動向の変化に柔軟に、マルチプルに、生産対応可能な体制が整うことになる。更に物流センターと隣接することで簡易移動・出荷効率アップ・納期短縮を目指す。また、世界同一品質の更なる強化に 向けた発信元として、海外工場の生産効率向上・納期短縮にも積極的に寄与していく。「マルチファクトリー」稼働開始に伴い、加賀事業所の人員増員については、将来的に最大150名を予定している。

■加賀事業所「マルチファクトリー」の狙い

①事業環境や市場動向の変化、各種機械の受注動向により生産品目を限定せず、柔軟に、マルチプルに、生産対応可能な工場。セル生産での自動組立、IoTを活用した生産・生産管理・在庫管理を行い、省人化・作業効率向上を図り、生産効率アップや納期短縮を目指す。

②中華圏をメインとするグローバルでの、ハイエンド機への高まるニーズに対応するべく、 恒温室・熱変位室などを備えたテストルームを併設。同社リニアモータ駆動マシンのアドバンテージを優位に展開するため、高精度・超精密な工作機械群の更なる性能向上・品質向上を図る。

③加賀事業所には、製造部に加え、各事業部(工作・産業・食品)の技術者が多く常駐していることから顧客の要望(特殊用途、特別仕様など)への迅速な対応と、新機種や新機能などの市場への早い投入など、目まぐるしく変わる状況にも迅速に対応可能な体制を構築する。

■加賀事業所「マルチファクトリー」稼働に伴う生産体制について

①世界同一品質の更なる強化に向け、「マルチファクトリー」を発信元として推進していく。

②国内生産の主力工場として、高精度・超精密な工作機械群、高付加価値・高難易度成形品に 特化した射出成形機、次世代モノづくりのキーマシンとなる金属3Dプリンタやアルミニウム合金対応射出成形機、加えて、自動化対応マシン、PCD工具加工専用機など、高度で先進的なユーザーカスタマイズマシンの生産を強化する。

③工作機械・産業機械生産の自動化への取り組み、IoTを活用した製造データー収集と見える化 の推進、および次世代を意識した、独創的かつ高付加価値な製品の継続的な市場投入を図る。

<加賀事業所「マルチファクトリー」概要>

所在地:石川県加賀市宮町11-1(加賀事業所敷地内)

構造:鉄骨造り(一部2階建て)

建設面積:約12,500㎡

延床面積:約16,500㎡(延床)

生産品目:放電加工機、マシニングセンタ、金属3Dプリンタ、射出成形機 等

総投資額:約32億円

人員数:150名(最大)

竣工日:2018年11月27日

 ニュースリリース