雪印メグミルク、豊橋に40億円の設備投資、名古屋工場の生産は終了-中部地区の生産体制整備を発表

 雪印メグミルクは11月27日、中部地区で効率的な生産体制を構築するため、現在LL クリーム・LL デザートを生産している豊橋工場(愛知県豊川市)に約40億円を投じてチルド牛乳・乳飲料の生産に関わる設備投資を実施する一方、名古屋工場(名古屋市守山区)の生産を終了すると発表した。今回の生産体制整備は、「中期経営計画2019(2017年度~2019 年度)」における事業戦略を推進するため、戦略設備投資「中部地区の生産体制整備」の実施を決議したもの。(事業所・工場所在地一覧

 雪印メグミルクは、「グループ長期ビジョン2026」に基づき、「事業ポートフォリオの変革」を重点項目の一つに掲げ、計画の達成に向けて取組んでいる。

 市乳事業では、機能性ヨーグルトの戦略的拡大、及びデザートの商品力強化等によるプロダクトミックスの最適化によって、収益基盤の強化を図り、併せて「生産体制の進化」を実現することで、成長を牽引する事業へ構造転換を進める。この取組みによって、生産機能の集約による経営資源の集中と高い生産性を実現し、雪印メグミルクの市乳事業の構造転換を進め、乳の価値創造と牛乳・乳製品の需要拡大を実現することで国内酪農生産の基盤強化と持続的発展に貢献していく。

 同社は現在、中部地区における生産機能としては、2工場(豊橋工場、名古屋工場)を有している。豊橋工場の製造棟屋を一部拡張し、既存の空スペースも活用することで名古屋工場の牛乳・乳飲料の生産機能を集約する。中部地区における生産機能の集約に伴い、名古屋工場の生産を終了する。なお、名古屋工場は当面、雪印メグミルクチルド商品等の配送拠点として利用する。

<投資計画の概要>

対象工場:豊橋工場(愛知県豊川市伊奈町南山新田350-79

投資額:約40 億円

設備投資の内容:既存棟屋の拡張と中部地区の生産機能の集約

工事着工予定:2019 年3 月

新棟稼動開始予定:2020 年4 月

<名古屋工場の概要>

所在地:愛知県名古屋市守山区幸心3-1601

敷地面積:23,224 ㎡

操業開始年次:1958 年

従業員数(※):64 名

主な生産品目:牛乳、乳飲料

生産終了時期(予定):豊橋工場の牛乳・乳飲料生産ラインの稼動に合わせ、2020 年3

月末を目処とする。

※従業員数は2018 年10 月1 日時点

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