東芝、約200億円投じて連結子会社ESSが大牟田市にバイオマス発電所を建設

 ㈱東芝は11月27日、東芝グループにおける再生可能エネルギー発電事業の強化を目的として、連結子会社、東芝エネルギーシステムズ(以下、ESS)がバイオマス発電所を新規建設すると発表した。投資金額は約200億円。再生可能エネルギー発電事業強化の一環で、子会社が福岡県に持つバイオマス発電所の隣接地に発電所を建設する。2019秋に着工し2022年春に稼動の予定。

 東芝は、2018 年 11 月 8 日に全社変革計画「東芝 Next プラン」を公表し、今後の成長が見込まれる分野に対し投資を行うことを発表した。この一環として、今回、東芝は、ESS が、再生可能エネルギー発電事業の強化を目的として、ESS 傘下で発 電事業の運営を行う東芝連結子会社の㈱シグマパワー有明(以下、SPAC)を通じ、 新たにバイオマス発電所を建設することを決定した。SPAC は、既に福岡県大 牟田市にバイオマス発電所である三川発電所を有しているが、この隣接地に発電所を建設することで事業を拡大する。

 東芝グループは、再生可能エネルギーの普及に貢献していくとともに、再生可能エネ ルギー発電事業者として規模を拡大し、将来的には、再生可能エネルギーや蓄電池などの複数のエネルギーとバーチャルパワープラント(VPP)の最適制御により、電力市 場全体の供給安定化を実現する統合アグリゲータサービス事業の展開を目指す。

 VPP:太陽光発電、蓄電池、電気自動車、水素など地域に散在する複数の発電・蓄電設備を束ねてIo Tにより制御し、一つの発電所のような機能を持たせることで電力網の需給バランス最適化に寄 与する技術。

<発電所建設の内容>

所在地:福岡県大牟田市新港町および西港町

投資概要: バイオマス発電所の新規建設

投資金額:約200億円(予定)

着工予定: 2019年秋

稼働予定: 2022年春

<子会社の概要>

名称:株式会社シグマパワー有明

所在地:東京都港区芝浦一丁目1番1号

代表者の役職・氏名:代表取締役社長 藤本 茂樹

事業内容:電気供給業

資本金:425百万円

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